競馬のクラス分けとは?1勝クラスからオープンまで仕組みを解説

競馬のクラス分けとは?1勝クラスからオープンまで仕組みを解説 初心者コラム
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出馬表に書かれた「1勝クラス」「2勝クラス」という表記、なんとなく眺めているだけになっていませんか。意味を知らないまま予想をするのは、それはややリスクを見誤っています。クラスはレースのレベルを見分けるための重要な情報です。今日はこの仕組みを、根拠となる数字とともに検証しましょう。

この記事でわかること

  • 中央競馬のレースは「新馬・未勝利→1勝クラス→2勝クラス→3勝クラス→オープン」の順に格付けされていること
  • クラスを決めているのは実際の賞金額ではなく「収得賞金」という、クラス分け専用に計算し直した点数であること
  • 勝つと収得賞金が加算され、一定額を超えると自動的に上のクラスへ進む仕組みであること
  • 2019年6月に「500万下」「1000万下」などの呼び方が「1勝クラス」「2勝クラス」に変わり、同時に「降級制度」も廃止されたこと
  • オープンより上のG1・G2・G3といったグレード制度は別の仕組みであること(詳しくは後述のリンク先で解説します)

なお、馬券の購入に必要な基礎知識(買い方や券種)にまだ不安がある方は、先に【完全ガイド】競馬の始め方を徹底解説!初心者でも10分でわかる馬券購入までのステップを読んでおくと、この先の説明がすんなり入ってくると思います。

そもそも競馬の「クラス」とは?レースを5段階で格付けする仕組み

クラスとは、出走できるレースの条件を馬の実力の目安によって分けたランクのことです。中央競馬のレースは、下から「新馬・未勝利」「1勝クラス」「2勝クラス」「3勝クラス」「オープン」という5段階に格付けされています(出典: JRA公式「レースのクラス分け」)。

デビューしたばかりの馬は「新馬戦」や「未勝利戦」に出走し、1着になれば「1勝クラス」に上がります。そこから勝つごとに「2勝クラス」「3勝クラス」とステップアップし、最終的には条件クラスの最上位である「オープン」に到達します。なお、オープンの中はさらに細かく区分されているのですが、そこは後の見出しで詳しく検証しますね。

1勝クラスと2勝クラスは何が違う?「収得賞金」という物差しを解説

1勝クラスと2勝クラスの違いを決めているのは、実際にもらえる賞金額ではなく「収得賞金」という数値です。収得賞金とは、レースの格付け(クラス分け)のためだけに使われる、勝ち星に応じて計算し直された点数のようなものであり、実際に受け取る「本賞金」とは別に集計されます(出典: JRA公式「レースのクラス分け」、netkeiba「収得賞金と本賞金の違い」)。

収得賞金が加算されるのは、原則として1着になったときです。加算額はレースの条件ごとに固定されており、内訳は次のとおりです。

  • 新馬・未勝利戦で1着:400万円
  • 1勝クラスで1着:500万円
  • 2勝クラスで1着:600万円
  • 3勝クラスで1着:900万円

ただし重賞(G1・G2・G3)だけは例外で、2着になった馬にも収得賞金が加算されることがあります(出典: JRA公式「レースのクラス分け」)。

つまり「同じ1勝クラスの馬」でも、収得賞金の累計額には差があり、その差が実力差の目安になっている場合もある、という見方もできるでしょうか。

どうすれば上のクラスに上がれる?昇級のルールをやさしく解説

上のクラスへ進む条件は、収得賞金の累計額がそのクラスの上限を超えることです。中央競馬では、収得賞金が500万円以下の馬が1勝クラス、1000万円以下の馬が2勝クラス、1600万円以下の馬が3勝クラスに区分されており、この上限を超えると自動的に次のクラスに進みます(出典: JRA公式「レースのクラス分け」)。より正確には、2勝クラスは「501万円〜1000万円」、3勝クラスは「1001万円〜1600万円」という、下限を伴う区分になっています。

例えば、1勝クラスの馬が1着になって収得賞金が500万円のラインを超えれば、次のレースからは2勝クラスの条件でしか出走できなくなる、というイメージですね。2着以下では基本的に収得賞金は加算されないため、クラスも据え置きです。ただし重賞(G1・G2・G3)に限っては、2着になった馬にも収得賞金が加算されるケースがある点は覚えておくとよいでしょう(出典: JRA公式「レースのクラス分け」)。

なお、昇級したばかりの馬を予想でどう評価すべきかという実践的な話は、この記事では扱いません。その視点は後ほどご案内する記事に譲ることにしましょう。

オープンクラスに上がったら競馬はどう見る?重賞との関係

オープンは条件クラスの中では最上位の区分ですが、オープンの中身は一律ではなく、さらに「オープン特別」「リステッド」「重賞(G3・G2・G1)」へと細分化されています(出典: JRA公式「レースのクラス分け」)。オープンに上がった馬がすべて同じレベルというわけではない、ということですね。

条件クラスからオープンへ進む目安は、収得賞金の累積額が1,600万円を超えることです(出典: JRA公式「レースのクラス分け」)。制度は今後見直される可能性もあるため、あくまで現時点の目安として捉えておくのが安全でしょう。

オープンより上に位置するG1・G2・G3というグレード制度は、条件クラスとは別の軸で格付けされた仕組みです。この記事ではクラス制度そのものの説明にとどめますので、グレードの違いを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

G1・G2・G3の違いって何?競馬のグレード制度をわかりやすく解説
G1・G2・G3はレースの格付けを示す指標で、賞金額や出走条件、注目度に差があります。日本ダービーなど代表的なG1レースを例に、グレードの意味と見分け方を解説します。

「500万下」「1000万下」はもう聞かない?2019年の名称変更と降級制度廃止

以前は賞金額をそのまま名前にした「500万下」「1000万下」「1600万下」という呼び方が使われていましたが、2019年6月1日から現在の「1勝クラス」「2勝クラス」「3勝クラス」という呼称に変更されました(出典: 日本経済新聞「JRA、クラス分け呼称を変更 6月から」)。対応関係は次のとおりです。

  • 500万下 → 1勝クラス
  • 1000万下 → 2勝クラス
  • 1600万下 → 3勝クラス

この呼称変更と同時に廃止されたのが「降級制度」です。降級制度とは、4歳夏の時点で全馬の収得賞金を半分にし、クラスを引き下げていた仕組みのことでした。この制度が廃止されたことで、以降は勝ち星による昇級のみのシステムとなり、一度上がったクラスから下がることは基本的になくなりました(出典: netkeiba「降級制度の廃止に伴いクラス呼称が変更」)。

呼び方が変わっただけで仕組みの根っこは同じ、と思われがちですが、降級がなくなった点は競馬の見え方を変えた大きな出来事だったと言えるでしょう。

出馬表や競馬新聞でクラスはどこに書いてある?予想にどう活かす?

クラスの表記は、出馬表やレース名の近く、たいていはレース条件の欄に「1勝クラス」「2勝クラス」「オープン」のような形で明記されています。競馬新聞でも同様に、レース名の下やコース情報のそばに条件として記載されているのが一般的です。馬柱全体の細かい読み方まで気になる方は、競馬新聞の「馬柱」の見方を徹底図解!初心者向け活用ガイドも参考にしてみてください。

予想に活かす際は「同じクラスに出走しているから同じ実力」と単純に決めつけないことが大切です。収得賞金の内訳や勝ち上がってきた過程は馬によって異なりますし、クラスが上がったばかりの馬が弱いと言い切れるわけでもありません。昇級直後の馬をどう評価するかという実践的な視点は、以下の記事で詳しく検証していますので、あわせてチェックしてみてください。

格上挑戦・クラス変わりとは?競馬でチェックしたい視点
格上挑戦やクラス変わりとは、馬が出走するレースの条件区分が変わることを指します。意味の違いや、初心者が予想時に注目したいポイントを整理して解説します。

よくある質問

未勝利から1勝クラスに上がるにはどうすればいい?

未勝利戦で1着になれば、その時点で1勝クラスに昇級します。2着以下では収得賞金が加算されないため、勝つまでは未勝利のままとなります。
※ただし出走頭数が割れているレースなどでたまに未勝利の馬が上のクラスに出走することはあります。

収得賞金と本賞金は同じもの?

違います。本賞金は実際にレースで受け取る賞金額のことで、収得賞金はクラス分けのためだけに使われる、条件ごとに固定された点数のようなものです(出典: netkeiba「収得賞金と本賞金の違い」)。

オープンクラスのレースは全部同じレベル?

いいえ。オープンの中でも「オープン特別」「リステッド」「重賞(G3・G2・G1)」に細分化されており、レベルには差があります。詳しいグレードの見分け方はG1・G2・G3の違いって何?競馬のグレード制度をわかりやすく解説で解説しています。

クラスが上がったばかりの馬は弱いということ?

一概には言えません。「昇級直後は弱いはず」と決めつけてしまうのは、ややリスクを見誤った考え方です。実力を発揮してクラスを勝ち上がった馬も多く、昇級馬をどう評価するかは格上挑戦・クラス変わりとは?競馬でチェックしたい視点で詳しく解説しています。

降級制度がなくなったのはいつ?

2019年6月、クラスの呼称変更(500万下→1勝クラスなど)と同時に廃止されました(出典: 日本経済新聞「JRA、クラス分け呼称を変更 6月から」、netkeiba「降級制度の廃止に伴いクラス呼称が変更」)。それ以降は勝ち星による昇級のみのシステムです。

まとめ

中央競馬のレースは「新馬・未勝利→1勝クラス→2勝クラス→3勝クラス→オープン」の順に格付けされ、その基準となるのが「収得賞金」という、クラス分け専用の点数でしたね。勝つと条件に応じた金額が加算され、一定額を超えると自動的に上のクラスへ進む――この一方通行の仕組みが2019年の降級制度廃止によって確立されたことも、あわせて確認できました。

クラスの意味が分かると、出馬表を見たときの解像度がぐっと上がります。次のステップとして、昇級直後の馬をどう評価するかを知りたい方は格上挑戦・クラス変わりとは?競馬でチェックしたい視点を、オープンより上のグレード制度が気になる方はG1・G2・G3の違いって何?競馬のグレード制度をわかりやすく解説を読んでみてください。

最後にひとつだけ。馬券の購入は20歳以上の方に限られており、購入・資金管理はあくまで自己責任です。クラスの仕組みを踏まえたうえで、無理のない範囲で競馬を楽しんでいただければと思います。

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