競馬場で配られとる新聞や出馬表をご覧になったことはおありどすか。騎手のお名前の横に、ちょこんと座る「▲」やら「△」やら「☆」やら……あのマーク、なんや意味ありげどすなあ。せやけど、周りの方に今さら「あれ何どすか」とお尋ねするのも、ちょっと勇気がいりますよなあ。せやからこそ、こっそりお教えして差し上げますさかい、安心して読み進めておくれやす。
この記事でわかること
- ▲△☆マークが「見習騎手(若手騎手)の斤量を減らす制度」の印であること
- ▲=3kg減、△=2kg減、☆=1kg減という、それぞれの目安の減量幅
- 見習騎手と呼ばれる条件(免許取得期間・通算勝利数)
- 減量制度が適用されないレースがあること
- 女性騎手向けの別のマーク(◇・★)があること
- 減量マークを馬券選びでどう捉えたらええか、初心者が気をつけたい点
目次
見習い騎手のマーク(▲△☆)とは?結論から解説
結論から申し上げますと、▲△☆は「見習騎手(デビュー間もない若手騎手)が背負う重さを軽くしてもらえる制度」の印どす。これを減量制度と呼びます。馬にはレースごとに決められた重さを背負わせる決まりがあり、この重さを負担重量(斤量)と言いますが、経験の浅い若手騎手に限って、この負担重量を一定の幅だけ軽くしてもらえる仕組みがあるんどす。(JRA 減量制度|競馬用語辞典)
つまり▲△☆は「この騎手さんはまだ経験の浅い見習いさんどすよ、その代わり馬の負担は少し軽くなってますよ」ということを一目で教えてくれるサインどす。出馬表に印刷された小さなマーク一つに、こないな意味が込められてるやなんて、知らんと通り過ぎてしまうのはもったいのうございますなあ。
▲△☆それぞれの減量幅はどう違う?
答えを先に申し上げますと、▲は3kg減、△は2kg減、☆は1kg減が目安どす。こうした減量の対象になる騎手さんは、まとめて「減量騎手」と呼ばれることもございます。マークの種類は、その騎手さんのこれまでの通算勝利数(デビューから今までに勝った回数の合計)によって分かれとります。
| マーク | 減量幅(目安) | 対象となる通算勝利数(目安) |
|---|---|---|
| ▲ | 3kg減 | 30勝以下 |
| △ | 2kg減 | 31〜50勝 |
| ☆ | 1kg減 | 51〜100勝 |
(JRA 減量制度|競馬用語辞典、note:見習騎手【今日の競馬知識vol.22】)
勝利数が少ない、つまりまだキャリアの浅い減量騎手さんほど、減量の幅が大きゅうなる。反対に勝ち星を重ねて経験を積まはるごとに、減量幅は少しずつ小そうなっていく、という段階を踏んだ仕組みになっとります。
そもそも見習騎手とは?減量制度の目的は?
見習騎手とは、通算免許取得期間(騎手免許を取得してからの年数)が5年未満で、平地競走の通算勝利数が100勝以下(障害競走なら20勝以下)の騎手を指す言葉どす。(JRA 見習騎手|競馬用語辞典)
この制度がある理由は、経験の浅い若手騎手さんが、ベテランの騎手はんと同じ条件でいきなり戦うのはなかなか厳しいものがあるからどす。馬の負担を少し軽くすることで、若手が経験を積む機会を得やすくする——いわば、育成のための後押しの仕組みと考えられます。ちなみにこの基準、以前は「免許取得3年未満」やったんどすが、2016年3月1日に「5年未満」へと見直されました。(netkeiba:減量規定の統一)制度は時代に合わせて改められることもある、ということどすなあ。
減量マークがつく条件と対象外レースは?
答えを先に申し上げますと、通算勝利数・免許取得期間の基準を満たしていても、レースの種類によっては減量が適用されへん場合があります。具体的には、特別競走(重賞競走など、格の高い特別なレースのこと)や、ハンデ戦(ハンデキャップ競走。馬の実力差に応じて負担重量を個別に調整するレースのこと)では、この減量制度は適用されません。(JRA 減量制度|競馬用語辞典)
出馬表を見て「あれ、この見習い騎手さん、今日はマークが付いてへんな」と思わはることがあったら、レースの種類を確かめてみておくれやす。特別競走やハンデ戦では、経験に関係なく同じ土俵で戦う、という考え方が背景にあるんやろうと思われます。
女性騎手のマーク(◇・★)は▲△☆と何が違う?
答えを先に申し上げますと、女性騎手には▲△☆とは別に、◇・★といった専用の追加減量マークが用意されとります。(日本経済新聞:女性騎手の負担重量を永久減量、19年3月から JRA、netkeiba:一般競走における女性騎手への減量適用が開始)これは通常の見習騎手の減量制度とは異なる基準で運用されとる、別枠の仕組みどす。
具体的に何kg減るのか、どういう条件で適用されるのかといった細かい点は、制度の見直しが行われることもありますよって、この記事では踏み込んだ断定は控えさせておくれやす。最新の正確な基準は、必ずJRA公式サイトでご確認いただくのが確実どす。うろ覚えの数字で語ってしまうんは、あんまりお行儀の良いことやおへんさかいなあ。
減量マークは馬券選びにどう関係する?初心者が知っておきたい注意点
答えを先に申し上げますと、減量マークが付いとるからというて、そのまま「馬券的に有利」と決めつけるのは早計どす。減量は「馬が背負う重さが軽くなる」という制度上の調整であって、レースの結果を保証するものやおへん。馬の力量、コースとの相性、その日の調子、他の馬との兼ね合いなど、勝敗を左右する要素は他にもぎょうさんございます。
せやから減量マークは、「この騎手さんはまだ若手なんやな、その分だけ馬の負担が軽くなっとるんやな」という、あくまで出馬表を読み解くための一つの参考情報として受け止めていただくのがよろしいかと思います。「減量マーク=当たりやすい」というような短絡的な決めつけで馬券を選ぶことのないよう、あんまりお行儀の悪いこと言わんといておくれやす。
なお、馬券は20歳以上の方がご自身の判断と責任において購入するものどす。当記事も「絶対に当たる」「必ず有利になる」といったことを保証するものではおへんので、その点はどうぞ心に留めておいてくださいませ。
よくある質問
見習い騎手とはどんな騎手のことですか?
通算免許取得期間が5年未満で、平地勝利数100勝以下(障害勝利数20勝以下)の若手騎手を指す言葉どす。(JRA 見習騎手|競馬用語辞典)まだ経験を積んでいる途中の騎手さん、とお考えいただくとわかりやすいかと思います。
▲△☆はそれぞれ何kg減量されますか?
目安として▲は3kg減(通算勝利30勝以下)、△は2kg減(31〜50勝)、☆は1kg減(51〜100勝)どす。(JRA 減量制度|競馬用語辞典)勝利数が少ないほど減量幅が大きくなる仕組みどす。
減量マークがついていないレースはありますか?
はい、ございます。特別競走(重賞など)やハンデキャップ競走では、この減量制度は適用されへんのどす。(JRA 減量制度|競馬用語辞典)出馬表でマークが付いていない見習騎手さんを見かけても、それは決して珍しいことやおへん。
見習い騎手のマークは馬券選びで有利になりますか?
減量は斤量が軽くなる制度であり、必ずしも馬券的な有利さを保証するものではおへん。あくまで出馬表を読み解くための参考情報の一つとして捉えていただくのがよろしいかと思います。
女性騎手にも減量マークはありますか?
はい。▲△☆とは別に、女性騎手向けの追加減量マーク(◇・★など)が用意されとります。(日本経済新聞:女性騎手の負担重量を永久減量、19年3月から JRA、netkeiba:一般競走における女性騎手への減量適用が開始)具体的な数値や適用条件は見直されることもございますよって、最新情報はJRA公式サイトでご確認くださいませ。
まとめ
出馬表にちょこんと座る▲△☆は、決して謎めいた飾りやおへん。見習騎手(免許取得5年未満・平地100勝以下の若手騎手)の負担重量を、通算勝利数に応じて▲=3kg、△=2kg、☆=1kg軽くする、という減量制度の印どす。(JRA 減量制度|競馬用語辞典)ただし特別競走やハンデ戦には適用されず、女性騎手には◇・★という別枠のマークもございます。
減量=馬券的に有利、と単純に決めつけず、あくまで「この騎手さんは今、経験を積んでいる途中どすなあ」と出馬表を読み解く手がかりの一つにしていただければと思います。今度出馬表をご覧になるときは、マークにも一度目を留めてみておくれやす。きっと今までとは違う景色が見えてくるはずどす。他の初心者コラムもあわせてご覧いただくと、競馬新聞の読み方がもっと楽しくなりますえ。



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