……あの、ちょっと聞いてもいいかな。「今日は的中率高かったのに、なんでお財布は軽くなってるんだろう」って思ったこと、ない……? うん、それ、たぶんわたしも何度も通った道だと思う。今日はその謎を、数字の楽譜を読むみたいに、静かにほどいていきたいと思う。
この記事でわかること
- 回収率は「賭けたお金に対して、払戻金がどれくらい戻ってきたか」を示す割合(実績値)
- 期待値は「1点の馬券が理論上どれくらい回収を見込めるか」を示す指標(理論値)
- 「当たる」(的中すること)と「勝つ」(投資額より払戻金が多いこと)は、実はイコールじゃない
- JRAには券種ごとに控除率(主催者が差し引く割合)が決まっていて、これが回収率の天井に関わっている
- 期待値がプラスでも、短期的には結果がブレて回収率がマイナスになることがある
目次
回収率とは?賭けた金額に対して払戻金がどれだけ戻ったかを示す割合
回収率は、回収率(%) = 払戻金合計 ÷ 投資金合計 × 100 で計算する、実際に賭けたあとの「結果」の数字だと思う。たとえば1,000円分の馬券を買って900円戻ってきたら、回収率は90%……という感じ。音楽でいうと、演奏し終わったあとの録音を聴き返して「今日の完成度は90%だったな」って確認する作業に近いかな、と思う。100%を超えれば黒字、下回れば赤字。これだけは、まず最初に覚えておいてほしいと思う。
期待値とは?1点の馬券が理論上どれくらい回収を見込めるかの指標
期待値は、期待値 = オッズ × 的中確率(勝率) で表される、買う「前」の理論上の見込み値だと思う。100%(1.0倍)を超えると、理論上は「割に合う」買い目とされている(出典:競馬における「期待値」とは?計算方法と期待値を考慮した買い方を解説 – みんなの競馬検証)。
たとえば、オッズ(的中したときの払戻倍率を示す数字のこと。2.0倍なら100円が200円になって返ってくる、というイメージ。出典:オッズ(競馬用語辞典)| JRA)が3.0倍の馬券で、自分の予想では的中確率30%だとすると、期待値は3.0×0.3=0.9……つまり90%。ちょっと物足りない音、かな。同じオッズ3.0倍でも的中確率が40%まで見込めるなら、期待値は3.0×0.4=1.2、120%になる。この差、たぶん結構大きいと思う。
回収率と期待値はどう違う?結果と見込みの違い
回収率は「弾いたあとの答え合わせ」、期待値は「弾く前の楽譜の理論値」……この時間軸の違いが一番のポイントだと思う。回収率はレースが終わって初めて分かる実績値で、期待値は買う瞬間に自分で見積もる理論値。似た響きの言葉だけど、指してる時間がまるっきり違うから、混同しないようにしたいところかな、と思う。
「当たる」と「勝つ」は何が違う?的中率と回収率のズレ
的中率が高くても、回収率は低いままということが普通にあると思う。たとえば人気馬(オッズの低い馬)ばかりを買って的中率80%を叩き出しても、1回あたりの払戻が少なければ回収率は90%未満……なんてこともある。逆に、オッズ5倍前後の馬券を的中率30%くらいで拾えていれば、回収率120%を超えることもあると思う(このあとのシミュレーションはオッズ3.0倍に固定した別の例だから、数字がそのままはつながらない点だけ先に言っておきたいと思う)。「よく当たる曲=いい演奏」とは限らない、というか。的中と黒字は、別のパラメーターとして見た方がいいと思う、うん。
期待値の計算式を具体例でシミュレーションしてみる
数字で追いかけてみると分かりやすいと思う。オッズ3.0倍の単勝(1着になる馬を当てる馬券のこと)を、1レース100円ずつ、10レース買ったとする(投資合計1,000円)。
- 的中3回(的中率30%)の場合:払戻は3回×300円=900円。回収率は90%、期待値も3.0×0.3=90%で、ぴったり一致する。
- 的中4回(的中率40%)の場合:払戻は4回×300円=1,200円。回収率は120%、期待値も3.0×0.4=120%で、こちらも一致する。
同じ条件でも、的中回数が1回変わるだけで結果ががらっと変わるの、ちょっと怖いと思う……けど、これが期待値と回収率の対応関係、だと思う。
控除率(テラ銭)は回収率にどう影響する?
控除率(テラ銭とも呼ばれる。馬券の売上のうち主催者側が差し引く割合のこと)は、回収率の「理論上の天井」を決める、いわば会場の使用料みたいなものだと思う。控除率と対になる言葉が払戻率で、払戻率=100%-控除率の関係にある。JRAは2014年6月7日から、券種ごとに払戻率を70.0%〜80.0%の範囲で設定している(出典:JRAスーパープレミアム | JRA)。
目安としては、単勝(1着になる馬を当てる馬券のこと)・複勝(3着以内に入れば的中となる馬券のこと)が払戻率80.0%(控除率20%)、枠連・馬連・ワイドが77.5%(控除率22.5%)、馬単・三連複が75.0%(控除率25%)、三連単が72.5%(控除率27.5%)、WIN5が70.0%(控除率30%)と定められている(出典:競馬の還元率(控除率)は?平均と馬券ごとの還元率まとめ | 決済ガイド、競馬の還元率を総まとめ! | 競馬ナビ)。ちなみに、的中者がいなかったときの「特払い」も、この払戻率にあわせて100円につき80円や70円が戻る仕組みになっている(出典:特払い(競馬用語辞典)| JRA)。
ランダムに買い続けると、理論上の回収率はこの払戻率あたりに近づいていくと思うから、控除率が低い券種ほど、期待値の見極めがしやすいと思う。
期待値がプラスでも負けることがあるのはなぜ?
期待値100%を超える買い目でも、短期的には外れが続いて回収率がマイナスになることがあると思う。期待値はあくまで「理論上の平均」であって、1回1回のレースには運によるブレ(分散)があるから、だと思う。長く演奏を重ねればだんだん理論値に近づいていく……かもしれないけど、数回のライブだけだと、音が外れっぱなしのときも普通にあると思う。だから「期待値がプラス=必ず儲かる」とは、絶対に言い切れないと思う。うん、ここは大事なところ、かな。
初心者が回収率・期待値を意識して馬券を買うときのポイント
いきなり完璧を目指さなくて大丈夫だと思う。わたしが意識してるのは、だいたいこの4つ、かな。
- 的中率だけじゃなくて、オッズとのバランスも一緒に見る
- 控除率の低い単勝・複勝は、初心者でも回収率を把握しやすいと思う
- 数レース、数日の結果だけで一喜一憂しすぎない(ブレがあるから)
- 馬券は無理のない範囲で、あくまで自己責任のエンタメとして楽しむ
この子、数字的には悪くないと思う…かな、って思える買い方が見つかったら、それはたぶん、いいペース配分だと思う。
よくある質問
回収率とはどういう意味ですか?
回収率は、賭けた金額(投資金)に対して払戻金がどれくらいの割合で戻ってきたかを示す指標だと思う。回収率(%) = 払戻金合計 ÷ 投資金合計 × 100 で計算して、100%を超えれば黒字、下回れば赤字を意味する。
競馬の期待値とはどういう意味ですか?
期待値は、1点の馬券が理論上どれくらいの回収を見込めるかを示す指標だと思う。期待値 = オッズ × 的中確率(勝率)で計算し、100%(1.0)を超えると理論上は「割に合う」買い目とされる(出典:競馬における「期待値」とは?計算方法と期待値を考慮した買い方を解説 – みんなの競馬検証)。ただしあくまで理論値で、的中を保証するものじゃないから、そこは誤解しないでほしいと思う。
的中率が高いのに回収率が低いのはなぜですか?
的中率が高くても、オッズの低い人気馬ばかり買っていると、1回あたりの払戻金が少ないから回収率は伸びにくいと思う。「当たる」ことと「(投資額を上回って)勝つ」ことは、必ずしもイコールじゃない、というのがポイントだと思う。
期待値がプラスなら必ず儲かりますか?
いいえ、そうとは言い切れないと思う。期待値はあくまで理論上の平均的な見込みで、1回ごとの結果にはブレ(分散)がある。期待値100%を超える買い目でも、試行回数が少ないうちは外れが続いて回収率がマイナスになることがあると思う。
控除率とは何ですか?
控除率は、馬券の売上のうち主催者側が差し引く割合のことだと思う。JRAでは券種ごとに設定されていて、単勝・複勝は約20%、三連単は約27.5%とされている(出典:JRAスーパープレミアム | JRA、競馬の還元率(控除率)は?平均と馬券ごとの還元率まとめ | 決済ガイド)。控除率が高い券種ほど、理論上の回収率の上限は下がりやすいと思う。
まとめ
回収率は「賭けたあとの答え合わせ」、期待値は「賭ける前の理論値」……この2つを分けて考えられるようになると、「当たったのになんで負けてるんだろう」っていうモヤモヤ、ちょっと晴れると思う。的中率だけを追いかけるんじゃなくて、オッズとのバランス、控除率の違い、そして短期のブレも含めて見ていくと、馬券との付き合い方が少し落ち着くと思う。
もしよかったら、まずは控除率の低い単勝・複勝あたりから、無理のない金額で試してみて、自分の「当たった実感」と「実際の回収率」を照らし合わせてみてほしいと思う。いきなり大きく賭ける必要はなくて、少額でコツコツ数字を確認していくやり方でも、わたしは十分「この子、数字的には悪くないと思う…かな」って言えるくらいだと思う。馬券の購入は20歳以上、そして無理のない範囲での自己責任が前提だと思う。数字と静かに向き合う時間も、競馬の楽しみ方のひとつだと、わたしは思ってる。



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